アラウンド年越し

クリスマスが終わった後は、年末の雰囲気になるというよりは、日常に戻る感じがした。

学校はお休みで、朝起きる必要もないし、まぁ遅く起きる必要もないし、宿題もないし、英語を話す機会もないし・・・

ただ、予定はそれなりに入りそうだ。

①アウトレットに行く。

12月も下旬、なんとなく声をかけた学校の男の子と急に仲良くなった。

ただ、彼は数ヶ月だけバンクーバーに滞在予定で、せっかく仲良くなったのにもう年末に日本に帰るのである。

残念だが、居てる間は仲良くしようということで、12月26日のボクシングデー(詳しくはクリスマスの出来事から確認を)で戦利品を買い占めようと思い立ち、一緒にアウトレットモールに行った。

見るからに寒そうだが、全くその通りである

「McArthurGlen Designer Outlet Vancouver(マッカーサーグレンデザイナーアウトレットバンクーバー)」というややこしい名前のこのアウトレットは、バンクーバー国際空港のすぐそばにあり、約80店舗が点在している。

「Moose Knuckles(ムースナックルズ)」や「Roots(ルーツ)」などのカナダ発祥ブランドも入っているが、大体は日本でも見たことのあるブランドが多い。

ボクシングデーなので、私たちは「さぞかし安くなっているだろう」と期待し2〜3時間ほど練り歩いた。

だが、めぼしいものは何1つ見つけられなかった。

何もゲットできなかったし、食べ物もこれといって美味しそうなものはなかったので、私たちはダウンタウンに戻り昼食を取った。

彼はA&Wがどうやら好きそうである

ダウンタウンに戻った私たちは、迷いながら探した挙句、どこにでもあるチェーン店ハンバーガーショップで昼食をとったのである。

全くボクシングデーの恩恵を受けることなくこの日は終了、そのまま家に帰ることになる。

②家で遊ぶ。

さて次の日、私の家に上記の彼とメグが家に遊びにきてビデオゲームをした。

スーパーファミコンのほう

日本の友人から餞別にもらった「ニンテンドークラシックミニ」を持参し、マリオカートやドンキーコング、パネルでポンなどいろんなタイトルをしたが、私を含めみんな下手くそで話にならない。

その間、私が事前に作ったチーズケーキとオーナーがくれた「エッグノッグ」という北米で定番の飲み物を嗜んだ。

エッグノッグはミルクに卵と砂糖を加えた飲み物で、「それって液体のプリンなのでは・・・」と思ったが、伝統を簡単に否定してはいけない。そしてそれは口が自動で開くほど甘いが、ブランデーやリキュールを少し加えると大人っぽくなって飲みやすくなるし、味自体は美味しい。

だが、私はそこまで混ぜたならプリンにしたいし、飲むならプリンを飲みたい。

ケーキはこれしか作れない

エッグノッグ。スヌーピーはなんだか嬉しそう。

この日はとても寒く、日中でさえ-11℃という途方もない気温だったが、お家でぬくぬくと過ごし解散した。

③ソリ滑り

この日は幼馴染の自宅へ再び遊びに行き、みんなでお昼をワイワイ食べて、近くの丘になっている公園でソリ滑りをした。

結構な勾配である

こうなって・・・

こうなった

止まれなかった私を見て、横の子供たちは「絶対茂みに突っ込むと思ったんだよね〜」などと言っていたらしい。

しかも、この浮き輪ソリは買いたてだったにもかかわらず、私は大きな穴を開けてしまい、私は手もズタズタになった。

トゲトゲしい茂みだった。

大人げないとはこのことである。

④空港へお見送り

大晦日で、A&W好きの上記の彼は日本へ帰るので、空港へお見送りに行った。

彼はシェアハウスでいろいろトラブルが続き、大幅に到着時間が遅れていた。

なぜか帰国する人よりも空港に早く着いた私は、「まぁ土産でも買ってあげようか」と思い立ち、空港のショップでしょーもなくて安いトーテムポールのキーホルダーを買ったのである。

こういう時のお土産は、安くて小さくて軽くてしょーもない物に限ると良くいうが、本当にそうだと思う。(どこで言われているかは知らない)

さて、彼もなんとか到着し、チェックイン手続きをしているところで少し話すことができた。

しかし、少し距離のある場所で喋っていたため、会話を一旦断念した。

彼の到着時間が遅れたといっても、まだ少し時間に余裕はあるため、チェックインが終わった段階で、ゆっくり話そうと思っていたのである。

だが、結構な時間待ったが、彼から連絡はなく、連絡があったときにはお互いの場所が把握できず「あんまり時間なさそうなんで保安検査行きます」とか言って結局会えなかった。

私は、3ドルのしょーもなトーテムポールを片手に、見送ることもできず終わったのである。

後に彼から「日本食最高」などと日本のお弁当写真が送られてきたが、そんなことよりも「いつトーテムポールを渡せる日が来るのか・・・」しか考えられなかった。

まだ日本は隔離が必要だったため、おそらく隔離施設のホテルから

⑤超日本的年越し

さて、彼を見送ってはないが、空港から帰ってきた後は、シェアハウスのメンバーとその友達方で年越しパーティーをした。

年越し3時間前の年越しケーキ
楽しい

紅白を見たり、年越しそばを食べたりと、完全な日本の年越しを進んでいる。

そして、無事年が明けて2022年になり、いったんお開きしたが、再び朝早く集合し「Trout Lake(トラウトレイク)」という湖がある公園へ向かった。

なぜ向かったかというとこれである。

直立がデフォルトの私

そう、十数年ぶりにこの湖が凍り、上を歩くことができるようになったからなのである。

この立っている場所は間違いなく湖の上であり、他のシーズンはこんな感じ。

想像できない。

朝の散歩を終えた帰ってきた私たちは、お正月を始めるのである。

絶句するほどお正月

想像を絶するおせち料理が出てきて、実家にいる時よりもお正月を感じた。

カナダにいるのに、日本よりも日本を感じる不思議な年明けである。

私の生きる源、「数の子」を片手に嬉しそうな私
雑煮にお神酒まであり、もう日本でしかない

そして、ずっと食べながら私の名前の話になった。

私の本名はどうも現地の人に伝わりづらく、特にカフェで「名前で呼ぶから教えて」と言われ教えるも、聞き返されることが非常に多く手間だなと感じていた。

その話をすると、「イングリッシュネーム決めようぜ!!」

となり、10個ほど候補を出し紙に書いた後、くじ引きで3つまで絞り、その中から1番自分にふさわしそうな名前を決めた。

Luke

私は「Luke」である。

⑥初詣

バンクーバーで初詣とおみくじが引けるお寺があると知り、メグとはるきと3人で向かった。

立派な鐘もあります

「東漸寺(とうぜんじ)」というこのお寺は、西山浄土宗の寺院だそう・・・と言っても無宗派の私は全くわからないのだが、お賽銭を投げ入れ、日頃の感謝を伝え、おみくじをした。

1番微妙なやつ

おいおい、「末吉」かい。

「吉」の中で最弱かつ「凶」よりはかろうじて良い、1番モヤっとする結果を引いてしまった。

幸先が良いのか悪いのかイマイチわからないが、それなりに充実した冬休みを過ごし、間もなく学校生活が再開するのである。

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