ひらパーの「ワニ」はファンタスティック。
実は、4月に渡航予定だったオーストラリア留学も新型コロナウィルスの影響で延期が決定し、呆然と過ごす日々。
連日ニュースで放送されるコロナの写真を見て「ほんまにトゲトゲなんや・・・」と麦茶のお供にしてみたり、どこからか湧いてきた「密ですゲーム」を楽しんだり、犬の散歩で犬が密になろうとするので羨ましいなと思ったりしていました。
そんな期間も2ヶ月が経とうとし、僕の心も顔もアンニュイで溢れかえっていた6月。ようやく緊急事態宣言が解除され、遊園地業界も徐々に再開され僕の心も穏やかになっていきました。
「いいよね?」
ということで、県を跨がず行ける遊園地「ひらかたパーク」へ。
半年前までしばらく大阪を離れていたので、訪れるのは4〜5年ぶりくらいでしょうか。駅から歩いて向かうのですが、住宅街を通り抜けると急に入り口が見えてきて、「浅草から見えるスカイツリー」だとか「高速道路から見える太陽の塔」はたまた「寝顔のおかん」くらいにはびっくりします。
さて、まずは検温です。
「検温」といえば、キュートでクール、ビューティフルでエモーショナルなキラキラ素敵人に「口か脇で測ってください」などと触れ合いながら言われるのが理想ですが、ひらかたパークでは元気で聡明なおばちゃんに測ってもらいました。もちろん非接触ですよ。
検温おばちゃんを意外とすんなり通り抜けたので、すんなりと本題に移りますね。
エントランスを入るとすぐに、遊園地にしては立派な火山が目に入ります。どこぞのプ○メテウス火山に比べたら・・・なんていう人がいたらケツをもぎ取ってやります。こっちのほうがパイセンですよ!たぶん。
そのパイセン火山を横目にメイン通りよりも右側に進んでいくと本題のコースターが見えてくるのであります。
ファンタスティックとは 小さくてもいろいろなエレメントが配置されていて素敵
おぉ、ファンタスティックの定義とは何でしょう。
あまりにも年季が入っていてこれは本当にファンタスティックなのかなぁ。
いやいや、見た目で判断してはいけないんです。
以前、そこそこ容姿の整った人とおおよそ見た目で判断して付き合いましたが、
束縛がすごい上、とても口が臭かったです。
人もジェットコースターも中身が大事ですよね。
さて、見た目が9割かどうかどうでも良い話をしているうちに順番が回ってきました。乗車中のソーシャルディスタンスはきちんとしており、別グループと必ず1列空けるようになっています。
乗車した感想はというと、いわゆる子供向けコースターですが大人でも意外と楽しめる仕様でした。
特に最後の全く意味のない岩トンネルでブレーキをかけられると、顔だけ2mくらい飛んでいきましたね。
(うまく顔を戻せたので今があります)
おいおい、乗車の感想少なくないかい?
コースターブログで1番最初の記事のくせに手抜いてんじゃないよ、と思いますよね。
個人的に感じているこのコースターの魅力はそこではないのです。
それは、並んでいる途中、何気なく撮った写真に全てが凝縮されているのであります。
ホーム(乗り場)の時と走行している時の顔違いません?
「走り出して約40年、ワニの面して水の近くも走らねぇ。毎日毎日敷かれたレールを疾走するこのオレの気持ちになってくれよ。もうな惰性なんだ、惰性で動いてるようなもんだ、オレの気持ちなんか誰も汲み取ってくれないから、感情を無にしてやるしかねぇんだ。それでもホームにいる時は最大限笑うよ。それが仕事だから。」
確かにね、望んでもいないのに、こんな鮮やかな緑とピンクにされてね、ワニなのに。
無理やり笑わせれてね、歯も剥き出しで風でしみるよ、ワニなのに。
何がファンタスティックだ、いい加減にしてくれよ、ワニなんだぞ。
そういうワニの気持ちを汲み取り、感じながらぜひ乗っていただきたいのです。
僕らには僕らの人生が、ワニにはワニの人生があります。この類稀なるワニコースターの人生をぜひあなたの肌で。
ちなみに、よりワニの人生を感じたい人は「顔車両」に乗ってください。
ワニのシナプスが飛んできます。
知らんけど。
ニヤニヤする。
私もニヤニヤしました。